コースについて

ジムカーナのコースはイベント当日に発表されます。つまりぶっつけ本番なわけです。発表されたコース図を書き写すにもただ「スタートしてこの角を曲がって次のパイロンをサイドターンして・・・」と道順として考えるのではなく、どのラインでどの様に走行するかを考えて書くようにしてください。ラインなんてわからないよ〜と言う方は ここ を参考にしてみて下さい。(コース図は主催者によりあらかじめ記入されたものが配布されることもあります)

コースは記憶してから慣熟歩行に入りましょう。コースを歩きながら覚えようとすれば、「覚える」ことのみになってしまいがちですから、歩くまえに記憶してしまい歩いている時は「どう走るか?」を考えてください。

さて、その「どう走るか?」のイメージですがこれは自分で作り上げるしかありません。慣れてくればかなりハッキリとイメージ出来る様になりますが、出来なければ「こういう風に走りたい!」イメージで良いと思います。「ここからブレーキングして1速にシフトダウン! イン側の縁石ギリギリをインベタでまわって立ちあがりはリアを滑らせないようにして・・・」など自分が思う理想のイメージを作り上げてそれを実行してください。

しかしイメージ通りに走行することはナカナカ難しいと思いますし、それで良いと思いますよ。イメージ通りに走行出来て、そのイメージが正しければ成績に反映されているでしょうし、もし間違っていればどんなにイメージ通りに走行しても勝てないでしょう。

ジムカーナというのは、この様に実際のコースを車で走行する前にイメージが作れるか、作れないかで勝負が決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。実際、トップドライバーと言うのは1本目と2本目のタイム差がほとんどありません。これは1本目を走行する前にすでにイメージが出来あがっている証拠でしょう。

このイメージ作りというのは一部の天才を除き(笑)多くの人は経験を積まないと作れないと思います。僕は以前、タイヤメーカーのドライビングレッスンに参加したことがありプロドライバーの方からジムカーナのライン取りのシビアさを教わりました。その頃の僕は「だいたいここら辺を走ろう」ぐらいにしか考えていませんでしたが、ライン取りと言うのはコースのこの場所(例えばイン側の白線の上)をきっちり踏むなどという風に細かく、はっきりイメージしなくてはダメだと言い、しかもその通りに走行できる運転技術に感動しました。

慣れないうちはコースを覚えるのが精一杯でラインまで考えられないよ〜と言うのが本音かも知れませんがそれではいつまでたっても勝負にはなりませんので、どんどん経験を積んで「平常心」で走行出来るように頑張ってください。

ジムカーナはとてもメンタルなスポーツです。ミスコースをしないだろうか?なんて思っているうちは実力はとても発揮出来ないと思います。こればっかりは経験しかないので・・・心臓に毛が生えるぐらいになれば文句無しです(笑)