ドリフト走行

リア駆動車に乗っているならば是非、体験して欲しい「ドリフト」。僕がリア駆動車に拘るのもこの楽しさから離れられないからなんです(笑)

そうです「ドリフト」は遊びなんです、だから楽しいんです。車を自分の思うままに動かす・・その筆頭がドリフトだと思うんです。

サーキットなどのタイムアタックなどでは、不用なことだろ!なんて言われるかも知れませんが、そんな事は無いでしょう。ドリフトが出来ると出来ないではイザというときに差が出ると思いますよ。つまり思うままにコントロール出来ると言うことは危機回避能力の向上にも繋がります。

まあ、難しく考えずに楽しんで欲しいなと思います。だってカッコイイじゃん!(笑)

ここでは僕が今まで8年間FR車に乗ってきて試した練習方法や感じたことを書いてみます。ドリフトへの道は果てしなく長いです、簡単には出来ませんよ(笑) 僕もまだだと思っています。

まずは「とにかく車を横に向ける!スピンさせる!」ことでしょう。ドリフトとは横滑りしている車をコントロールする技術です。だからどうやったら車は滑るのか?スピンとはどんな動きなのか? これらを十分に体験することから始めてください。そのためにはちょっと広めの場所が必要ですね。これは自分で見つけましょう。昔は色々あったんですけどねぇ・・・大きな声では言えませんが(笑) 港とか工業団地の造成地とか・・最近ではジムカーナ場などもありますので、そういった所での練習が良いでしょう。

僕は今ロドスタに乗ってますが以前は5万円のKP61スターレットでした(笑) 若い人は知らんかも?こいつでよく行ったのが港ですね。この港は「砂」の運搬に使われていたので路面は砂だらけなんです。区画が綺麗に区切ってあるので90度コーナーを4つまわれば元の位置という一周を走りました。ミューが恐ろしく低いので(雪なみ)ブレーキを強めに踏むと簡単にロックしてしまいます。だからフットブレーキは軽めにふんでサイドを引いてリアをロックさせてそこからドリフトでコーナーを回るということをしてました。速度は低いので恐怖感は全く無いです。楽しいだけ(笑)

それでも始めはスピンの嵐でしたねぇ。ミューが低いのでKPと言えども800馬力のスープラになったのか?と言うぐらいアクセルコントロールが難しく感じました。それでも通い詰めるうちに成功の確率が上がりだしました。そうなると次はいかに手前から向きを変えてコーナーに進入するか?ということに拘りました。今でいう「飛距離」ですね(笑) 8年前の話しです。

走り詰めるうちに関係者に気づかれたのか、メインコーナーのイン側、つまりクリッピングポイントに、どでかいコンクリートが置かれました。このおかげで緊張感バリバリです(笑) ぶつけたら凹むじゃん!おかげで真剣に練習出来ましたけど。この場所で学んだことは多かったです。

港のそばには2~4車線の通行量のほとんどない道路がありまして、そこでサイドターンの練習を徹底的にしましたねぇ。車にはいつもパイロンを数本積んで・・・その2車線の方は両側に15センチくらいの縁石(歩道との区切りのやつね)があり「ぶつけたら壊れる!」というプレッシャーの中での練習でした。(1度もぶつけたことは無いですが)

KPからロドスタに乗り換えても上記の練習はしましたよ。ドリフトはホイールベースの「長い」ロドスタはなんて簡単なんだ!と感激したのを覚えています。

皆さんもサイドターンは100発100中になるまで、絶対出来るという自信が持てるまで練習することをオススメします。それがドリフトへの近道でもあると思います。サイドを使って180度が出来れば360度も出来るでしょうし、8の字ターンも出来るようになります。このようにまずはサイドを使ってリアを振り出すキッカケ作りを習得し、後は振り出したリアのコントロールを練習してください。

スキーに例えるとボーゲンがしっかり出来る人はパラレルに移行するのも難しくないと思います。それは運動の仕組みを理解しているからだと思うんです。ドリフトに例えるとボーゲンがサイドターンなんですよ。サイドターンが上手く出来るひとはスライドしているタイヤのコントロールが出来ていることになりますので、ドリフトのマスターも早いです。

その2へ続く・・・