コラム > 2023/02/16 ポルシェを手放せない理由
ポルシェを手放せない理由
中古のGTヨンを手に入れて2年半くらい経過しました。その間、ずっと悩んでいます、ここの読者ならわかると思いますが(笑)
    
    手に入れる前に考えていたのは「ロドスタより速く走れるポルシェに乗りたい」ということ。つまりモアパワー、モアトルク。GTヨンは素の状態でチューンドロドスタを超えるパフォーマンスを発揮してくれました。言うことありません、最高のマシーンです。
    
    仮にサーキットを速く走るだけなら他の選択肢もあるわけです。例えばロータスのセブンイレブンじゃなくてツーイレブンとか(笑) 軽くてパワフルなマシーン、ああいうクルマの方がサーキットは楽しいと思うんですよね。やはり軽さは正義だと思うので。GTヨンは走り系のポルシェでは軽い方らしいですが1350キロあります、実際に走って軽さを感じることは無いなぁ~ パワーと強力なブレーキで惑わされている気がします。
    
    
    さて、ポルシェを持っていると周囲の目が違うことに気が付きます。「そのクルマ、いくらしたんですか?」とか。要は好奇の視線ですね、これがイヤ。確かに街中を走るクルマを見渡して……GTヨンと同等の価格のクルマは少ないです。だからエライとかじゃ無くて……
    
    GTヨンを手に入れる前はポルシェとか見て「一体どんなヤツが乗ってるんだよ!」と憤慨していましたから気持ちは分かります(笑) 手に入れると考え方は変わりますけどね。
    
    見せびらかす為に購入したわけでは無いので市街地には行きません、クラッチ重いしね。渋滞は苦痛でしかないですよ。乗るのはサーキットに行く時か山の中でドライブに行く時くらいです。今では1ヵ月に1度も乗るか乗らないか程度。
    
    乗らないのに所有する意味はあるのか? ただの見栄っ張りじゃないのか? なぜ私は所有し続けているのか? ずっと考えていたんです。見栄で所有するほどダサイことは無いと思っているので。
    
    手の中にポルシェのキーがあると軽トラに乗っていて理不尽な思いをしても耐えられます、俺はポルシェ持ってるしな!って。これが見栄、ダサいよね(笑)
    
    仮に手放したらどうなるんだろう? 
    
    買い続けて来たポルシェの雑誌、自分がポルシェを持っているから「仲間意識」を感じて読むことが出来ます。
    
    ネットの中でのポルシェ関連のお気に入りサイトの数々。自分がポルシェを持っているから羨むことなく見て楽しめます。
    
    本家のポルシェのサイト。YouTubeの動画も沢山あります。それらを見て気づいたのです。
    
    私はポルシェというブランドが好きなんだと。ずっとスポーツカーを作り続けて来たメーカーだから。911に拘り続けて作り続けている、そういうスタイルに惹かれているんだなと。同じ意識を持つポルシェ好きの輪の中にいたい、ポルシェを持っていたらその輪の中にいるような感覚でいれる……それが心地良いんだなと。
    
    ロードスターは好きですがマツダ車が全部好きか?と言えば「別に……」です(笑) つまりマツダというブランドが好きな訳では無いんだなと、正直に書きますけど。ロドスタがホンダから出ていたらホンダ・ロドスタに乗っていたと思うしね。
    
    ポルシェとマツダの差はソコなんでしょうね。一貫した何かがあるのか?と。ヨソの国産メーカーも似たり寄ったりですけどね。フェラーリなんてクルマのブランドの最高峰でしょ、だからあの価格でも飛ぶように売れるんでしょう。
    
    随分スッキリした気分です、目を三角にして走る必要も無いなと。911をのんびりとドライブ出来たら最高なんじゃないかと。空冷が人気があるのもそういうことなのかも知れませんね。911の純度が高いと言うか。ヒトはアナログなモノを好むところもあるし。ロドスタで言えばNAとNDの違いみたいなモンですね。
    
    私は新しくてもOKなので新しいポルシェが良いかな~ 故障を気にして乗るのがイヤなので。これは職業柄ですな(苦笑)
    
    と言うことで……いつか……911に乗ろう♪
    


