コラム > 2021/11/14 ポルシェ911とは何か? 

ポルシェ911とは何か?

本日、911に乗る機会がありました。991前期の50周年記念モデルです。ベースはカレラSで400馬力。私のGTヨンと同じエンジンです、GTヨンはデチューンされて385馬力。エンジンのフィーリングの比較としては最高な1台です。

試乗は鷲羽山スカイライン、これ以上ないシチュエーションです。もちろんオーナーさんは助手席にいますし初めてのドライブなので目一杯じゃありません、ソコソコです(微笑)

乗り味はノーマルモードだと快適の一言。これならどこにでも行ける、通勤でもロングツーリングでも。そしてスポーツモードにするとワインディングでは最高の一言。MTはPDKでオートマな運転をしてみましたが自分でシフトダウン、シフトアップするであろうタイミングで正確無比にシフトダウン、アップします。もうね、人間の動作を超えてる。

ノーマルのロドスタだと見た目は車高が高く、乗ればサスペンションは柔らかいか変に硬いよね(ビルシュタイン)。ワインディングでノンビリ走るにはソコソコ良いけど攻め込むには怖さを感じ、サーキットはそれなりにカスタムしないと危険なレベルで無理。

911をロドスタと比較すると見た目はノーマルでも低いスタイリング、サスペンションはモードを選べるしノーマルモードで不満は無いレベル。スポーツモードにすればワインディングでもサーキットでも思うまま。ロドスタをカスタマイズして気持ち良く走れるレベルが最初から存在しています。

速度無制限のアウトバーンなら300キロ出せるし、真夏の渋滞でも快適なエアコンが効く。使おうと思えば子供を保育所の送り迎えにも使えます。こんなクルマが国産車であるのか?

911はリアにエンジンがあることで有名ですが先入観無しで運転すればエンジンがどこにあるのかわからないと思います。フロントなのかリアなのか。そのくらい違和感が無い。コーナーでは意のままに曲がりますしコーナリング中にリアが不安定になることはまずありません。オンザレールな感覚、ひたすら安定。これはエンジンが凄く低い位置に置かれている影響も大きいと思います。

今回、意識して運転したのでGTヨンより大きい動きやリアの蹴りを「少し」感じました。その程度です。飛ばさなければ何も違いはわからないと思います。エンジンの音が遠くから聴こえる・・・これはすぐにわかりました。ミッドシップはウルサイです(笑) 911はそういう意味でも快適です。

911とは素晴らしい動力性能やハンドリングを持ちつつ快適なんです。普通に考えたら相反することが成立している、しかも物凄く高いレベルで。

そして明らかにケイマン・ボクスターより格上です。そういう仕立てを感じます。モータージャーナリストの山口さん(スピーカーシステムを作っているヒトね)が「ポルシェはオカネを出せば出すだけイイモノが手に入る」と言っていた意味がわかりました。

決してエントリーモデルがダメじゃないんです、良いんです。でも上はもっと良いんです(笑) 商売上手いよなぁ~ポルシェ。こういうレベルでクルマを作れることが凄い。制限速度が100キロかそこらの日本じゃこのレベルのクルマは出てこないわな・・・

空冷モデルは乗ったことはありませんがその時代ではやはり一歩抜きんでた存在だったんじゃないでしょうか?だからヒトは魅了されるんだろうと。

普段使いも考えると一番下の「カレラ」かこの「カレラS」が良い選択な気がします。必要にしてとっても十分。上のモデルはさらにオカネに余裕のある人達の所有欲を満たす存在なんじゃないかと。

私のGTヨン、良く知らずに購入しましたが(笑)私には良い選択だったんじゃないかと。通勤は無いし、ツーリングをすることもほぼ無い。ワインディングやサーキットを走ることが主な目的。なのでマニュアルMTであることも正解だったかなと。PDKは優秀なんですが多分飽きる。純粋な速さを求めるのであればPDKだと思いますがそうでなければ自分の意志で走ることのできるマニュアルMTが良いなと思います。

攻める走りをやめた時には911が良いかなと。そんな時(じじい)にそんな余裕があるのかどうかですが・・・

911とは・・・素晴らしい動力性能、運動性能をもちつつ快適で世間一般からの特別な視線を集めることができるクルマ・・・人生の後半に所有できたのなら言うこと無いクルマじゃないかと。