コラム > 2017/12/29 NAレストアサービス

NAレストアサービス


2016年の秋にRCOJから「マツダがレストアを始めるので集まってくれないか?」と打診がありました。メーカーのするレストアにショップの連中が呼ばれる?なんでかな~と思ったら・・・メーカーは痛んだクルマを修復するってことはしてきていないんですよね、新車を売っているので当然ですが。。そこで普段、NAを修理している現場の人間の声を聴きたい・・・ということ。なるほど、納得。

2016年初冬に群馬県の石井自動車に集合しました。マツダ本社の方、レストアを実行するE&Tの方、そしてロドスタショップの面々。石井さんが用意したボロボロのNAを眺めつつディスカッションしました。錆びたNAを真剣な眼差しで見つめるメーカーの人達をみて「本気なんだな」と感じました。

この時は正直、メーカーは手を出さない方が良いんじゃないの?と思っていたんです。錆の修復って困難極まりないですからね。メーカーがする以上、保証の問題もあるでしょうし。

そして時は過ぎ2017年春に広島のマツダ本社に再び集合、仕上がったレストア1号車の確認のためです。そこで見たNAは・・・赤い個体ですけど・・・いや~ここまでするんだ、本気なのねマツダ!。ただこの個体は事故歴があるようでボディの修復は完全ではありませんでした、こういう経験が後のレストアのプランに繋がったのかな?と思ったり。

広島での会議にはラッピングしたRFで行きました。本社前にドーンと止めて(笑) マツダの方に「RFを買いました!」と言えたのは嬉しかったかなと。マツダラブの姿勢を表しているでしょ!

その後は各地のミーティングに車両を持ち込んでユーザーの反応を確かめていたと思います。私もOASISミーティング、軽井沢ミーティング、大分のジャンボリーに参加して見てきました。

そして2017年の冬、NAレストアの説明会が横浜であるから来ないか?と打診されました。参加者の反応を見て欲しいと言う。この時点ではメーカーの人達も私たちもわからなかったんです、このプランが受け入れられるのかどうか?個人的にも非常に興味があったので行くことに。ただし交通費は出ないと言われました(笑)

いやいやそんなん自腹でOKですよ~ と言うことでRFで自走で横浜まで行きました。

発表されたマツダのレストアのプランはまずボディを直して・・・その他はオプション。つまりまずボディワークが土台、そこは必須項目で250万、エンジンとか足回りとか内装はオプションで全部すれば500万弱。

ボディにまず250万と聞けば高い・・・と思われるかも知れませんがこのボディワークはメーカーでしか出来ない内容だと感じました。その他のオプションは私たちショップでも可能だと思いますが。

総額で500万弱というプランに誰一人「高い」と言わずにどうしたら自分の車をレストアしてもらえるのか?そんな質問ばかりだったのです。この時点で確信しました。

私たちが考えていた以上にロドスタを愛してやまないオーナー達がこんなにいることを。

これはマツダ側もそう感じたと思います、嬉しい誤算というか・・・いや、この期待の大きさはちょっとヤバイんじゃない?(汗) 

説明会の最後の方に「レストアを申し込もうと思う人は挙手してください」と言った時、130名くらいの参加者の中で2~30名が手を上げたんですよ。この時、ホントに鳥肌が立ちましたね。

最低250万からのこのプラン、まず250万は必要なんですよ・・・それでもこの会場だけで何人もいる・・・国内に希望者はどれだけ出るのか?海外から持ち込む話も出るんじゃない?


私は1993年にNA6を新車で買って「この車は文化になる!ビートルやミニのように長く愛されるクルマになるはずだ!」と確信してこの仕事を始めたんです。2002年の事。そこからNA、NBのネジを回し続けて15年、ついにメーカーが動きました。NAをレストアするって。実に嬉しいし、有難いし(部品が出るからね)、私の見立ては間違いじゃなかったかなと(微笑)

横浜での説明会の後、当店のお客さんから「部品が供給され続けるのはありがたいですよね、乗り続けられるし」という声を聴きました。現実的にマツダにレストアを依頼できる人はそう多く無いとは思います、色々制限もあるし、もちろんコストのことも。

部品が出るってことは私たちショップや町の修理工場でも直せるということですから多くのNA乗りには朗報かなと。

RFを買って浮かれていますが根っこはNAですよ、私。NA6はずっと持ち続けていると思いますしね。部品が出ると言うことは降りる理由も無いわけで・・・乗り続けなくちゃ!(笑)