コラム > 2015/10/08 オカネの使い方

オカネの使い方

オカネの使い方は実に難しいですよね。
浪費するのは簡単ですよ(笑)

サラリーマンと商売人はかなり違うでしょう、オカネに対する考え方が。
サラリーマンだと入ってくるオカネをどう使うか? つまり給料という決まった金額をどう振り分けるか? ですよね。
私も昔、サラリーマンだったときはそうでした、ほぼ無意識に。

商売人だと手元にあるオカネをどう使うか? つまりモノを仕入れて売る……などオカネがオカネを生む仕組みを考えるということ。
ただ自分が欲しいモノだけを買うのは浪費であってオカネが無くなるだけです。
商売を続けるためにはオカネを生む何かを探さなくてはなりません。

私の場合、作業依頼があると部品を仕入れ取り付ける……そういう場合、わずかな(笑)部品の利益と作業工賃が利益になります。
仕事がソコソコあって自分が浪費しなければなんとか食べていくことは出来るかなと。

ただし仕事場を作る、維持するコストも掛かります。
はじめは掘立小屋(笑)な当店。オカネの無いスタートですから当然といえば当然。
月日を重ね環境を良くすることが売り上げを伸ばせると判断した時にガレージを大きくしました。
都合3つ目のガレージですが3つ目にする時は結構考えましたよ。

大きくしたら売り上げが増えないとマズイ(借金してますからね)
出来るのか? 

3日考えました(笑)

3日は長いんですよ、私にとっては。
大抵は即日決断ですからね。

環境を作って利益を確保できるのはちょっと先ですよね、借金してるし。
もっと短期で利益を確保できるものは無いか?
それはいつも考えていますよ。

例えばホイルの企画。
買い取りで製作しますが全部売れば利益が出ます。
売るのに時間が掛かっても売りきればOK、自分で使うとアウト(笑)

最近では純正幌生地もそう。
幌交換の依頼があった時に現物が無いとお客さんの気持ちは冷める可能性もあります。
最近は納期が掛かるので特に。
モノがあればすぐに仕事になりますしね(最近はすぐに出来ないのですが・汗)

悩んでなかなか買えないのが滅多に無い作業のための高額な道具。
例えば100万円の道具があったとして現状では外注作業にしているメンテ。
仮に1回1万円の作業としましょうか。
道具を買って自分のところで作業するとすると……

仮に現状で月に1台の作業を月に2台に増やしたとしてもペイするのに4年掛かりますよね。
5年目から利益を生む……と。
5年はちょっと長いなぁ~

じゃあ月に4~5台すればどうだろう?
13年やってきて月に1台以下な作業、これを機械を導入することで新しいメニューとして積極的に提案できないか? 
仮に週に1台の作業ペースになれば2年でペイできる計算だし3年目からは純利益になりますよね。
導入しなければいつまでも外注作業で利益はほぼ生まれない。

こういう感じで可能性を広げる必要があると思うんですよね、商売は。
現状維持は衰退につながると思うし。

つまり……オカネをオカネのまま持っていてもダメじゃないかと。
商売人ならオカネを生む方法を考えなくては!

たまには浪費しますよ……そういう「無駄」も人生には必要でしょう(言い訳)