コラム > 2012/08/26 金銭感覚

金銭感覚

ここを見ている人の多くはロドスタに乗っている人でしょう。
現在ロドスタは新車でも買えますね、300万超えるかな? 同時にNAのポンコツ(笑)だと一桁マンエンとかでも手に入ります。私は1993年にNA6を新車で買いました、200万の4年ローンでした。当時の私に200万という「大金」は用意できなかったので。

300万円のクルマを買う人のタイプは色々でしょう。

・余裕資金の中からキャッシュで買う人。
・キャッシュで買えるお金はあるけど敢えてローンで買う人。
・お金が無いのでローンで買う人。

一桁マンエンのポンコツを買う人のタイプは……

・お金が無いので買えるものとして購入。
・ベース車として購入、その後お金を掛けて直すつもり(お金はある)
・部品取り車として購入


他にも様々なパターンがあると思います。

何が言いたいのかと言えばですね……

人それぞれお財布事情は異なるってこと。同じロドスタに乗っているからと言って同じような暮らしをしているわけでは無いと。無職の人もいれば(無職でもリアルに困っている人もいればリタイアして余裕の人もいるでしょう)、月に10万円の給料から月に100万円以上稼いでいる人もいるでしょう。

月に10万円の稼ぎの人と月に100万円の稼ぎの人の1万円に対する感覚は違うでしょう。違って当然だし、違わないと上手く使えないはずです。




私が店を初めた当初は「自分の金銭感覚」で商売をしていました。要するにその時の自分の財布によって「これは高い」「これは安い」と言っていたのです。今でもそういうスタンスで商売をしている人は沢山います。良いか悪いかは別としてね。

店を続けていくうちにひと月に扱う金額が大きくなっていきます。お客さんも増えていき自分とは違う金銭感覚を知るようになります。

最近では部品の価格などについて「これは高いですよ」とか「これは安いですよ」と私からは言いません。価格についての金銭感覚は一人ひとり違うからです。その人が「高い」と言うのはその人にとって「高い」わけです、別の人にとっては「安い」かも知れません。このことは商売をしている側にとっては大事なことじゃないかと思いますよ。(こう書くのは自分のお財布感覚で発言している店主を良く見かけるし、それは商売上はプラスに作用しないと思うからです)

私の例えで言えばチャリのホイルを買いました、前後で10万円です。それに対してレイズのホイル、4本で10万円。激安に感じます(笑) 200万のローンでロドスタを買った時には1万円のパーツも高く感じました。金銭感覚は変わるってことです。変わって良いのだと思いますし変わらなくてはダメだとも思います。

小学生の時は確か1か月のおこずかいは学年×100円だった気がします。中学生の時は新聞配達で月に1~2万稼いでいた気がします。高校生の時はずっとバイトしてました(月に4~5万かな)。大学の時はリアルに生活費を稼いでいました。10数万とか(家賃のみ親にもらっていた)。大人になるにつれて扱う金額が増えるのは当然かと。

まれに「学生のときから金銭感覚が変わらないんですよ~」と言う人に出会います。本人は「それが良いこと」だと思っている様子。う~ん、それは私的には違うんですよね。大人になれば扱う金額は増えるはずです。それに対応できないとマズイわけですよ。2000万とか3000万とかの家を買うでしょ?冷静に判断できてますか?




話がそれましたが、言いたいことは自分の金銭感覚をあまり主張しないほうが良いんじゃないかなってことです。特にお店をしている側は。

当店には3万円のメンテナンスについて悩みまくる人もいれば一度に100万円をためらわない人もいます。どっちが「正しい」とかじゃないと思います。ただ金銭感覚や価値観は人それぞれってことです。