コラム > 2009/03/10 温度差

温度差

人は1人1人違いますよね、考え方も千差万別。100人いれば100通りの考え方があって「普通」なのですが、そうは言ってもあまりに自分の考え方と異なる場合は違和感を感じますよね。色んなパターンで例えてみましょうか。

男と女、これはどこまで言っても同じにはならないでしょうし、同じである必要も無いと思います。男は征服したい生き物なので女のことを独占しようと思うことが多いでしょうが、そんなことしては上手くいかないでしょう(3度も結婚した私の経験より)。人の過去は「変えることができない」のですから過去のことを詮索したり追及したりしても意味は無いです。自分が虚しくなるだけかと。大事なことはこの先どうするか?であって過去じゃないんです。一緒に過ごすにあたって大事なことは「同じ価値観」を共有できることじゃないかな?すべての価値観が合うことは当然無いと思うし合わせる必要も無いと思います。あるところで共有できれば他は干渉しない、尊重する。共有できるポイントが重要なわけでここで間違えると失敗(離婚とか)する可能性が大きくなるかと。

私が書く文章でも読み手によって受け取り方は様々でしょう。例えば……

「私は39歳です」

これをみてどう思うか?20歳くらいの人からみれば「おっさんだなぁ~」と思うかも知れないし50歳くらいの人から見れば「まだ若いね~」と思われるかもしれません。これが「温度差」ってこと。

最近、春秋に走行会を主催していますが結構考えます。どこに目を向けるか?参加者に来てよかったなぁ~と思われるにはどうしたらいいか?所謂、常連の方々は「遊び方」も知っていますのである程度、ほっておいても大丈夫です(笑) 大事なのは初走行やまだ慣れない初級者の方々。こういう人達にいかに楽しく走ってもらうか?というのが大事だと思うんですよ。私にも当然、初めての時はあったわけで今でもドキドキした気持ちを覚えています。その時、「サーキットって楽しいな」と思えたから今の自分があると思いますし。

ただ今の自分はビギナーじゃありませんので目線を変えて考える必要があるのです。というか意識的にそうしないと「ズレ」が出ると思うのです。よく言うのが「無理して速く走る必要はありませんよ」とか「速い人が遅い人を抜きますんで気にしないでくださいね」など。とにかくプレッシャーを減らしてあげたい。きっと初走行は心臓バクバクで緊張しますからね!この辺に気を遣ってあげずに「テキトーに走ってくださいね」と言われると参加者は途方に暮れると思うんですよ。経験者には何でも無いことがビギナーにはわからないということを忘れてしまっているんですね。その結果「あんまり面白くなかったなぁ」と思われて疎遠になったりしてしまいます。主催者は何がいけなかったのか気づかなかったりしますし。

クレームがあれば「有難い」と思って聞くべきです。大抵の人は黙っていますから。私は意見するほうですが聞く(受け入れる)人と聞かない(受け入れない)人はわかれますね。残念ですが聞こう(受け入れる)とする気の無い人も結構います。まぁ自分のしたことを批判されるわけですから面白くないでょうけどね。出来る人は「下」の意見もきちんと聞きますよ。なるべくニュートラルな考えを維持することが大事かと。

自分、もしくは自分たちが考えた方法がベストだとは思わないことです。きっと違う方法もある。それが温度差。人それぞれ考え方が違うことを受け入れること。そうすればきっといいものが出来上がると思います。