コラム > 2008/06/30 バイク
バイク
今年の春に大型自動二輪の免許を取得しました。そして17年振りぐらいにバイクを購入し楽しく乗っています。17年のブランクの訳と私のバイクの経歴なんぞ書いてみようかと。
家にクルマがなかったこともあるでしょうが子供の頃、車に興味は全然ありませんでした。そのかわりバイクには早くから乗りたかった記憶があります。法律上は16才でバイクの免許は取れますが時代は3ナイ運動。広島県の公立高校は免許取ることが許されていませんでした。真偽のほどは定かではありませんが高校の先生から「隠れて取っても報告が上がってくるからバレるぞ」と言われていました。それでも乗りたい!というヤツは一時的に県外に住所を移して他県で取得するという行為がありました。でもウチは近くに親戚はおらずオカンの兄弟が神奈川県にいました。ということで神奈川県伊勢原市に住所を移し1人、原付の免許の試験を受けに行きました、神奈川まで(笑)時間も限られていたので確か1発で受かるしかなかったはずです。そんなプレッシャーも跳ね除け1発で取得。この頃から一発勝負に強かったのかも(笑)
今思えば親も親戚もよく許したな~と……
初めてのバイクは中古のスズキ、ハスラー50。なぜこれだったのかは覚えていませんが多分、安かったからだろうと(笑) お金は自分で払ってます。私は中学の時から働いていましたから。新聞配達を2年間>新聞配達と牛乳配達は学校でも認められていました。高校の時はオカンが勤めていた大手スーパーの裏方で(笑) 当時、そのスーパーの屋上で駆け出しのアイドルのショーなんかがありました。よくデパートの屋上などでありましたよねぇ~ 記憶にあるのは荻野目洋子とか三田寛子。そんなアイドル達をキャノンAE-1と300ミリの望遠で撮影していた小僧です(笑)
高校時代はハスラー50でしたね。夏休みの学校の補習とかも近くまでバイクで行くとか(笑) 同じ高校の友達と四国へツーリングにも行きましたね。テント積んで。キャンプ場じゃなく海岸とかでテキトーに。剣山スーパー林道が泣けるほど辛かったのが懐かしいです。私はオフっぽいバイクですけど相方はMBX50でしたから(笑)
高校時代にバレることは無く確か3年の終わりごろに小型(125CCまでの免許)の一発試験にチャレンジしました。3、4回かかって取得したと思います。それで購入したのがヤマハのTZR125。律儀というかホントに125買ってるし(笑) 大学の時にこれで峠に行ってました。でも怖くてね~ 上手く乗れないので乗り換え。TZRを下取りでホンダのGB250。全然、方向性が違います。そのころ中型免許を取得しています、自動車学校で(笑) 一発試験に懲りたのです。GBはカスタムして雰囲気重視仕様。資金も限られているので中途半端な仕様でしたね、確か。バイク乗りにとって「夏の北海道」というのが憧れの時代で私も「時間のある今しかいけない!」と思いましたがGBでは辛い、何か無いかナァ?と思っていたら馴染みになりつつあったバイク屋さんにスズキのDS250があって確か3万円ぐらいだったので買いました。
そして22才の夏に単身、北海道に行きました。舞鶴から30時間ぐらいのフェリーに乗って。バイクのツーリングの人がホントに多くて船の中ですぐに打ち解けて話ができましたね。そこで初めて360度の海を見ました(日本海です)。北海道にはオヤジの実家がありましたのでそこを拠点にして2週間ごとぐらいに帰っては出て行くを繰り返して1ヵ月半ほど走りまくりました。5~6千キロは走りましたので途中でタイヤ交換したりしましたがそれはカワイイことで道東のハテでバイクが壊れ2週間部品が来ずに足止め食らったのはキツかったですね。その間、どうしたかといえば酪農家の家に居候させて頂きましたが……「メシも食べさせるし布団もある、その代わり働けよ」というシビアさでした(汗) 牛のウンコをベルトコンベアで外に出すほどの広さの牛舎でしたから~ 牛を放牧させている間に牛舎の掃除!それが仕事でした。 オヤジの実家も当時は酪農していましたけど規模が違いすぎです。その2週間、バイク屋からの電話が待ちどうしのなんの!そんなハプニングもありましたが北海道はバイクを乗るには最高でした。道は良く、景色も良く、本当に言うこと無い環境でした。
そして帰りのフェリーが舞鶴について福山まで帰る道中にバイクを降りる決心をしたのです。あまりの交通量の多さ、排ガスの汚さ、マナーの悪さ……楽しくない、全然楽しくない。今なら楽しい思い出のままでいられる……そう考えて降りました。もうバイクは辞めようと。
その後はクルマや釣り、ビリヤード、ボーリング(笑)とか他の遊びに夢中でバイクの事は忘れていました。本当に興味も無く「自己完結」していたのです。今の仕事を始めてロドスタ乗りのなかに大型バイクに乗っている人が実は結構いる……という事実があってフツフツと湧き上がってくるものがありました。20才の頃、大型免許は教習所では取れず一発試験のみでした。その合格率が異様に低く、大型に乗ってる人は崇められたものです。実は弟が取ってハーレー乗ってましたけどね(汗) その大型免許も今では教習所で取れる!自動二輪は中型に限るという「縛り」を開放したい!と思うようになり取得しました。そうなんです、特定のバイクに乗りたいから取ったわけじゃないのです。学校に行くと決めた段階からバイクを探し出しました。だからKTMなんて知りませんでしたし(笑)
じゃなんで100万以上も出したのか?と言われたら「乗り続けるため」だと答えます。バイクの中古って安いんですよ。仮に安く買ったとしたらですね、「飽きたら乗らなくなる」可能性が大きいのではないか?と考えたわけです。なら無理して買おうと。だから3年ローン(笑)これなら3年は乗らなくちゃダメでしょ。なにせ一度バイクを降りたオトコですからよっぽど楽しくなければ乗り続けないと思うのです。だから自己暗示の意味も含めての3年ローン。
なので買うバイクも未知のものをチョイスしたかったのです。軽くてソコソコのパワー、そしてスタイル。一目でわかるような。それがKTM・DUKEだったというわけ。そのチョイスは良かったと思っています。ロドスタ以上の加速感、コーナリングの難しさ、風を感じる懐かしい感じ。今は楽しくて仕方ないです。聞けば私のような昔乗っていてブランクがありまた乗り始める人が多いそうです。「リターンライダー」と呼ばれているほど(笑) バイク屋さんにとっては大事なお客さん層かもね。実際、大型バイクは売れてるみたいですし(ハーレーが特に多いとか)
仕事上、怪我はできませんし腹をすかせた子供が3人もいますので自制はします、多分……痛いのはイヤですから~