コラム > 2007/02/19 急遽北海道へ

急遽北海道へ

ワタナベ家の本家のおじさんが倒れたということで行ってきました北海道。死に目にはあえず初七日の法要に参加という形になりましたが。北海道に行くのは実に16年振り……21の時が最後だったはず。

オヤジと飛行機で千歳へ降り立つ……寒くないじゃん。雪も少なく……路面見えてるし。こっちも暖冬らしい。真狩村まで2時間ほどドライブ。ニセコへの道でもあるのでスキーツアーのバス多し。聞けばニセコは外国人だらけらしい(驚)。特にオーストラリア人、時差も無く季節が逆なので現地が夏でスキーができるので良いらしい。移住も多くプチバブル状態とか。

久々に来た本家……あぁ変わってないよ。懐かしいなぁ~

今は止めていますが以前は農業の他にこんなことも……

学生の時、来た時は乳搾りを体験させてもらいました。その牛乳の濃いぃことといったら!市販のモノは何?って感じ。

家に入る……どでかい仏壇の脇におじさんの祭壇が……手を合わせるオヤジ。胸中はいかに……ここで詳細な顛末を聞いて驚いた。

1月31日に苦しくなり娘さんに連絡をとり村内の診療所へ行くと大きな病院へ行くことを勧められるで洞爺湖にある病院で検査……血液検査で白血病が発覚。ここでは対応できないので札幌医大へ行くことに。もちろん救急車で搬送されるわけですが医大に到着すると歩いて出てくるおじさん。向こうでは重症患者が来るので構えていたらしいですが……どなたが患者さんですか?と聞いておじさんが「おれ、おれ」と言うほどらしい(笑)札幌医大で検査すると……数え切れないほどの症例を言われる。息子さん曰く「メモ帳持って行くの忘れた・笑」らしい。肺がん、肺気腫、心臓肥大、肝硬変、白血病……。とにかく生きてるのが不思議な状態。手の施しようはありません……と。今まで病院へかかった事はなく今回発覚。おそろしく丈夫な体だったもよう……低酸素状態で生きていたらしい。

医大で告知したらしいが本人は冷静に受け止めたと。洞爺湖にはホスピス(終末医療施設)があるのでそこへ行くことへ。移送が2月7日、ここまで1週間の出来事。ホスピスに入所するひとは大抵荒れるらしい……死を宣告されているのでそれも当然かと。しかしおじさんは職員の人に「どうしてそんなに冷静でいられるの?」と言われるほど冷静らしい。おじさん曰く、「今は真っ白だね、何も考えることがない」と。ここは自宅とそう遠くないので通院を希望。3日に1回、血小板を打つということで帰宅することに。で、9日10日を自宅で過ごす。自分で風呂に入り用も足せる。とても末期患者とは思えない。そして11日の朝、病院へ戻る。そして11時頃眠るように息を引き取ったらしい。

こんな死に方があるのか!というぐらいあっけなく、しかし潔く、格好良いとさえ思った。通夜に訪れた人は450人らしい(驚)。これでも新聞に載らなかったので少ないとか……(新聞にはお悔みコーナー?があり大抵載るらしい)葬式には70人、拾う骨が足りなくなりそうで遠慮した人もいるとか(笑)それだけ人望の厚いおじさんだったと実感。人は死んだ時にその評価が出ますね。本人にはもうわからないけど。それを引き継ぐ長男は……頭を抱えていました(笑)ワタナベ側で兄弟9人、その子供達が私たち。いとこだけで20人!奥さん側も数えると……エライ数です。仏間に代々の遺影がありまして私から見るとじいちゃん、ばあちゃん、ひいじいちゃん、ひいばあちゃん、ひいひい(笑)じいちゃん、ひいひいばあちゃん。一体いつの写真??仏壇に過去帳(浄土真宗は手帳みたいなものに死んだ人の名を書く)がありまして見てみると……

文政?天保?嘉永?これって江戸時代じゃん!(笑)まーじーでー!よくこんな古いものが残っているものだ……たしかにボロボロなんですけどね>過去帳。本家って代々続いているのがよくわかりますね、歴史を感じました。晩は本家の長男と長女のだんなとうちのオヤジと私で1時まで飲む。さて寝るか……ということで布団が敷いてあるのが仏壇の目の前……私はここらしい(笑)おじさんの骨もあるし先祖の遺影もあるし仏壇もあるし……まぁいいや。じいちゃんでも出てきたら話をしようと思いつつ爆睡(笑)誰も出なかった>何も感じない体質なのでしょう>次女はわかるらしい!

明けて土曜日、初七日の法要がここ(本家)であります。その前に雪も降っていないので雪中ウォーキング!貴重な体験だ!1時間ほど。羊蹄山が見たかったのですがこんな感じ……

何人の人が笑ってくれたかな?(笑)21の時、この山を登ったんだよなぁ~。今は無理だ、そんな体力無い(笑)

ここから右を向くとこんな風景です。

北の国からのテーマソングが聞こえてきそうです……
法要には兄弟連中のみという「近い」人たちだけでしたが30人ほど。30人座ってもまだ余裕で入れる家って……でかい家です>うちの時(嫁さん死んだ時)は狭かったしなぁ。泣く人は誰もいない(笑)もうみんなココロの整理はできている模様。それより久しぶりに来たうちのオヤジと談笑……なごやかな雰囲気でした。酒を飲みつつ寿司を食う……そうしている間にも来る人が絶えず。

16時ごろ、本家を出発。今晩は札幌のおばさん(オヤジの妹)宅でお世話になります。札幌までは同じく札幌に住むおじさん(オヤジの弟)のクルマで……ボロボロってな排気音。62歳で乗ってるクルマは……インプレッサSTI!(笑)文太か、おっちゃん!道中は恐ろしく飛ばす(汗)雪道でもお構いなし!おぃおぃおぃ……

路面はウエット状態でときおり雪がある……でも飛ばす(汗)

1時間半ほどで到着。札幌市内はさすがにでかい。都会だ。家も広くない土地を有効に使う建築方法な模様。

晩はおばさんの娘(つまりいとこ)夫婦を呼んで寿司!娘さんとは学生時代に会って依頼。41ぐらいだっけ?子供2人生んで大きくなったかな(微笑)だんなは1回り年下!つまりうちの奥さんと同じ、やるなぁ~。歩いて5分くらいのところに購入した家があります。

3階立てで屋上付き。となりの家との隙間はネコも通れないほど!聞けば隙間にあたる部分を後から抜くらしい!すごい工法だ。

晩は早めの就寝……翌朝は娘さんのダンナに市内観光を。2時間ほどしか時間がないのでクルマでぐるっと。札幌ドームは異様な形ですね、迫力あります。

北海道ならではの看板か(笑)

信号機……縦の配置は北海道だけか?積雪対策かな?

建物ですが屋根が平らなものが多い……雪が積もらないように傾斜をつけるのでは?聞けば落雪事故防止で最近は落とさずに溶かすとか。へぇ~っ!

ふと看板を見ると羊が丘病院……羊が丘……展望台!クラーク博士に会いたい(笑)以前来たのは確か高校3年の時。実に20年振りです。像を見たとき、あぁこんなだったなぁ~と思い出す。

雪祭り記念館みたいなものもあり入ってみると……なんと自分の生まれた年のポスターがありました!ちょっと嬉しい(笑)

日ハムのメンバーの手形もありました。

新庄選手です。小笠原もありました。もう2人ともいませんが……北海道はすっかり日ハムファンが増えましたね。以前はジャイアンツでしたけど。

そうしているうちに時間切れ。短い時間でしたが懐かしいところに来れて楽しかったです。ダンナさんも「いつでも来れると思うといかないし、実際ここに来たのは初めて。こういう機会でもないときっと来なかったと思うから新鮮でした」と。私が地元の自動車博物館に行かないのと同じですな(笑)>いつでもいけるから行かない。

札幌から千歳空港へはインプのおじさんが送ってくれました。市街地なので飛ばせず(笑)空港近辺は雪もほとんどなく定刻に飛びました。2泊3日のあわただしい北海道行きでしたが来てよかったかな……と。自分はまた来れますがオヤジはそうそう機会もないとおもうし。

次回は家族でのんびりと来たいなぁ~と言うと本家の長男は「来年の一周忌に来るか!多分600人ぐらいくるど!(笑)」と……やだよ、そんなん。のんびりできないじゃん!

行くか行かないかはキモチ次第なんですよね、結局は。うちを10時にでて15時には北海道に行ける訳で。決して「遠く」無いんですよ。

瀬戸内海はキレイだねぇ~ もうすぐ着陸です。