コラム > 2006/05/07 根を下ろす
根を下ろす
先日、はじめて町内会の行事に参加しました>年に2回の大掃除です。今まではオヤジ任せでしたが具合が悪いので代わりに参加です。全然イヤだとは思わずむしろ良い機会かなぁ~とも思えるところが年をとった証拠でしょうか。若い頃は大掃除を尻目に遊びに行っていたもんです。今回、参加していたのは男がリタイヤした世代(55~)、女は40代~(ダンナが働き世代)というところか。同年代はほとんど見かけませんでしたねぇ~ いるはずなんですけど。
日中、自宅にいるとは言え、ヨソの人をそんなに見る機会はありませんので(静かな団地です)今日の掃除に参加している人数をみてびっくり!こんなに住んでるのか!って(笑)うちのブロックは公園の溝掃除が割り当て。久しぶりに来たなぁ~ここ。小学生の頃の遊び場でした>公園。斜面でダンボールを尻に敷き滑ったり、野球したり、掃除した溝でヤゴを捕まえてうちに持って帰ってトンボになるのを待ったり。カマキリの卵を持って帰ってふ化したらおびただしい数で驚いたり(笑)雑木林ではカブトムシやクワガタを捕まえたり、柿を食ったり(ここで渋柿と甘柿を覚える)……
あのころは集団で遊んでいましたが最近は違うみたいですね。声が聞こえないし。自然と縦社会を学んだ気もしますが>ガキ大将でした>昔から現在に至る(笑)カブトムシとかクワガタって売ってなかったしね。幼虫から育てるのが普通と思ってましたし。公園の掃除して昔を思い出したわけですが……それと同時に「地域」というものを実感しました。町内という小さな単位ですが目に見えない何かで繋がっているような。その輪の中に自分もいるんだな……と。
家を建てる、またはマンションなどを買いその地に定住するということは「その地で生きていくことを決める」とも言えますよね。私はそう考えています。広い地球の中でそこに決めるわけです(話がでかいね)。人生のなかでかなり大きな決断のひとつだとも思います。私は高校生ぐらいまでは地元から出たくて仕方ありませんでした。なので中学生の頃から電車で全国各地に行きました。北海道から沖縄まで行っていない県は10県も無いと思います。そして大学は都会に住んでみたいという理由で大阪にしました。これは行ってよかったです。住むところじゃないなと実感したので(笑)>田舎モンな私には無理だったということ。
色々行ってみて思ったのは「どこでもおなじ」ってこと(笑)つまり日本国内に限って言えば(言葉が同じという意味で)どこに行っても人はいるし違うのは景色、気候風土ぐらいかと。生き方はどこに住んでも同じかな……と思ったわけです。私がここ福山で生きていこうと思ったのは家を建てた33の時です。地元ということで自分が一番落ち着ける場所と思ったわけです。こう思えるまでは漠然と不安がありましたけど決めたらスッキリしました!ここで生きていくぞって。
これで根は下ろせました。あとはしっかりと根をはるだけです。