コラム > 2004/11/30 サーキット走行のススメ

サーキット走行のススメ

ロードスターは街中をふつーに乗るだけでも十分楽しいですがサーキット走行も楽しいですよ。何が楽しいのかと言えば街中で出来ないことができるということ。アクセルを床まで踏み、ブレーキもロックしちゃったりスピンもするかもしれないけど公道では出来ないことばかりです。その「非日常性」が楽しいと思うのですよ。

ですからサーキットを走るために特別なチューニングをする必要はありません。普段のメンテナンスが出来ていればそれで良いです。ヘルメットとグローブは要りますけど。私がよく行くタカタサーキットはミニサーキットなのでスピードもさほどでませんし、比較的安全なコースだと思いますよ。少々のスピンぐらいじゃぶつかりませんから(笑)

サーキット走行をすればいかにクルマを意のままに操ることが難しいか実感できます。私が知って欲しいのはまさにここなのです。公道で飛ばすのはただのアホウです。○○山最速!なんて自慢にもなりませんね。周りにどれだけ迷惑をかけているか考えているのでしょうか?私も昔は走っていました。だからこそ今、反対するのです。

さて、良く聞くセリフで「サーキット走行しようと思うのでクルマをいじろうかと思う……」ということ。商売上手な店主なら「ぐへへ、カモがネギしょってきたぞ♪」ということで車高調だ、ブレーキだ、デフだ、タイヤだ、はてはエンジンチューニングだぁ!(笑)となるのでしょうが、当店では違います。

「そうですねぇ~まずは現状で走ってください、そうして不満が出たところを考えましょう」

とお客さんの勢いの腰を折ります(笑)お金を使う気で来た人は拍子抜けすることでしょう。わっはっは。私はフルノーマルでTIサーキットを走ったこともあります。十分走れますよ。モノを替えないと走れないと思っている人が多すぎますね。初めはノーマルからでしょ。ノーマルをしゃぶりつくしてから次のステップへ行くと効果も大きいですよ。そういえばタカタでフルノーマルなNA8で走りこんでいる女性ドライバーもいましたね。良いことです。

サーキットを速く走る必要はありません。まずはコントロールです。そのためにはノーマルがお勧め。動きの大きいサスペンションと効かないブレーキ、食わないタイヤ(笑)をいかに有効に使うか?それの限界に挑戦して欲しいですね。それを卒業してからモノを替えましょう。そう考えれば今すぐにサーキット走行に行ける気がしてきたでしょ?(笑)さぁ行きましょう~。経験の無い方でしたらまずは1000周ぐらい走りこんでください。話はそこからです。1日230周走るという方もいましたからすぐでしょ(笑)

走りこめば走りこむほど見えてきますから……色んなことが。ちなみに私はタカタは23回走行してます、それでもまだまだ未熟です。1回2回で「あそこがぁ~」なんて言えないよ(微笑)